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歯で"噛むこと"と健康 |
戦後、日本の食生活は大きく様変わりしました。よく噛まなくても食べられる、味の濃いものが好まれるようになり、加工食品を多くとるようになったのです。
現代人が一度の食事に噛む回数は、約600回だといわれています。これは戦前の2分の1にしかなりません。
よく噛まない生活習慣は、現代人の骨格をも変えました。アゴが細く、未発達になっているのです。
そのため歯並びや噛み合わせが悪くなったり、口が開けにくくなる「顎関節症」をまねいたりしてしまいます。 |
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"噛まないこと"にはたくさんの弊害があります。
人間は噛むと「唾液」が出ます。この唾液は酵素として食物の分解を助け、飲み下しやすくする働きがあります。
噛む回数が少ないと「唾液」が十分に出ません。
特に飲み下す力が弱くなっているお年寄りは、間違って気管に入った細菌が肺炎を引き起こしてしまう危険性があります(これを「誤えん性肺炎」といいます)。
良い歯でよく噛んで、いつまでも楽しく健康に、そうあるためには生活習慣の改善が必要なのです。 |
"噛むこと"の効用 |
| 近年、よく"噛むこと"には、さまざまな効用があると分かってきました。以下にその代表的なものを紹介したいと思います。 |
よく噛んで栄養を身体に |
| 健康のために、生野菜を多くとっている方はたくさんおられると思います。しかしその栄養素は硬い細胞壁の中に入っていて、よく噛まずに食べると体内に吸収されないまま排泄されてしまいます。これではせっかく生野菜をたくさん食べても意味がありません。しっかり噛んで、素材のおいしさを味わい、栄養を吸収するようにしましょう。 |
よく噛んで賢くなる |
| 人間はものを噛むとき、25以上もの顔の筋肉を使うといわれています。そのことが頭への血の巡りを良くし、脳の働きを活性化させます。また、よく噛んで食事をすると、脳の神経細胞を活発化させるbFGF(線維芽細胞成長因子)やCCK(コレシストキン)などのホルモンが大量に分泌されることも分かってきました。これは老化に伴う痴呆の予防・改善にも効果があるそうです。 |
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よく噛んでガンを防ぐ |
| 一口30秒以上噛むと、いくつかの発ガン物質の毒素が減少する、ということをご存知ですか?噛むことで分泌される「唾液」に含まれる「ペルオキシターゼ」という酵素が、発ガン性物質の毒を抑えるのです。食べ物を一度口に運んだら30秒、ゆっくり噛んでください。 |
| 良い歯がよく"噛むこと"を促進し、身体を健康にする。そして健康な身体が良い歯をつくる。この良い循環をうまく続けていくことが重要です。 |
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